U-20日本代表に飛び級で選出されたFC東京U-23MF久保建英(15)が、過密日程にも戦える強さを見せた。FC琉球戦に先発。前半に3点を奪われ、チームは敗れたものの、ドリブル突破など随所に存在感を放ち、W杯に向けて状態の良さを示した。

 0-1の前半23分、中央でボールを奪い、体を回転させて相手をかわした。元フランス代表MFジダンの代名詞「マルセイユ・ルーレット」をほうふつさせるターンに、会場は感嘆交じりの歓声に包まれた。後半38分で退き「今日は個(の力)を出せた場面もあったが、ゴールにはつながっていないので」と悔しそうな表情を浮かべた。視察に訪れたU-20日本代表の内山監督は「驚くことはない。普通にやっているから」と満足げに話した。

 3日にルヴァン杯札幌戦(1-0)で途中出場し、J1公式戦デビューを果たしたばかりで、中2日で83分間プレー。10日のルヴァン杯ホーム大宮戦にも出場の可能性がある。「(疲労は)少しはありますけど、若いんでまだまだ大丈夫です」と照れながらアピールした。U-20W杯も1次リーグが中2日で3試合だが、連戦も問題はない。【岡崎悠利】