J2モンテディオ山形はホームでレノファ山口FCを3-2で下した。同点で迎えた後半ロスタイムにFW瀬沼優司(26)が劇的ゴールを決め2連勝。これでホーム戦を4勝4分けとし、昨年11月のV・ファーレン長崎戦から続くホーム不敗神話をクラブ史上タイの10に伸ばした。

 前半36分、FW阪野豊史(26)の2試合連続ゴールで先制。試合前、J通算100試合出場セレモニーに母亜子さん(55)を招待し花束を受け取ったばかり。「いい親孝行ができた。続けて頑張りたい」と少し遅い母の日のプレゼント弾でチームを勢いづかせた。

 今季初ゴールとなる2点目を決めた途中出場の永藤歩(19)は「ボールは来ると思っていたので何も考えずに飛び込んだ」と瀬川のクロスに右足を合わせた。この日、スタンドにはJFA田嶋幸三会長(59)と日本代表の手倉森誠コーチ(49)が視察に訪れていた。永藤はU-18日本代表にも選ばれており「御前試合」で猛アピールとなった。

 ロスタイムに瀬沼のV弾をお膳立てするなど自身初の3アシストを記録したMF瀬川和樹(27)は「満足はしてないがゴールに直結するプレーができて自信につながった。3連勝、4連勝できるようにストロングポイントを出していきたい」。それぞれが巡ってきた好機で結果を出し、勝利に結びつけた。【下田雄一】