<J1:鹿島-徳島>◇第14節◇17日◇カシマ

 鹿島がホームに最下位の徳島を迎え撃った。ゴールデンウイーク前は首位を走っていたが、今季初の3連敗で7位まで転落。勝ってリーグ中断期間を迎えたい一戦で、鹿島が先制した。

 前半24分、MF土居聖真(21)が右クロスを送り、中央でFW赤崎秀平(22)が右足でダイレクトシュート。GKの手をはじいてゴールに流し込んだ。FWダビ(30)に代わってリーグ戦7試合ぶりの先発を果たした、筑波大出身のルーキー。待望のリーグ初ゴールを決めて喜んだ。

 徳島は5バックぎみの布陣で粘り強く守ったが、連動する鹿島の攻撃陣をマークし切れなかった。前半のシュート数は鹿島の13本に対して、1本。完全に主導権を握られてしまった。

 後半も鹿島が試合を支配したが、追加点が遠い。トップ下の土居や左MFのカイオ(19)が何度もシュートを打ったが、ゴールを割れなかった。27分にはDF前野貴徳(26)の左クロスがフリーのMF遠藤康(26)に通ったが、ゴール左に外してしまった。

 シュート数は速報値で鹿島27本-徳島4本。その中で徳島GK長谷川徹(25)の好セーブが光り、何とか均衡を保ったが、負傷者が出る不運もあり、試合をひっくり返せなかった。

 1-0のまま試合が終わり、鹿島は連敗を3で止め暫定4位に浮上。徳島は1勝1分け12敗の最下位でリーグ中断期間に入った。