札幌MFクライトンが本職ボランチで先発
コンサドーレ札幌のMFクライトン(30)が、15日のホーム開幕横浜戦で、“定位置”のボランチでピッチに立つ。12日に札幌・宮の沢で行われた戦術練習で、三浦俊也監督(44)から、守備の際の動き方や決めごとを徹底指導された。8日の開幕鹿島戦はチーム合流4日目とあって、先発から外れ、後半途中から出場もFWでのプレーだった。今回、最も力の発揮できる位置で先発し、名古屋時代に3戦負けなしと得意としてきた横浜撃破を狙う。
「そこは行かなくていいんだ」「その場合はこのコースを切れ」。三浦監督からの激しい指示に、クライトンは真剣な表情で耳を傾け、何度もうなずいた。主力組のボランチに入っての戦術練習。攻撃参加はせず、相手ボールになった際の動きや位置取り、決めごとの確認に専念した。三浦監督は「うちのやり方を理解してもらいたいから。1日目にしてはよくやっている」と“使える”手応えを口にした。
開幕鹿島戦はチーム合流間もなかったため、先発から外れた。先制されてから出場も、位置はFW。高いキープ力で見せ場はつくったが、得点には至らなかった。不完全燃焼だったが、今回は違う。2日に来日してから10日が経過し、コンディションは向上。札幌が推し進めるサッカーも理解してきた。「自分の力を100%発揮できるようにしたい」と意を強くした。
三浦監督は「点になりそうなパスも出せるし、攻撃のクオリティーが高い」とその能力を高く評価する。グアム合宿当初、今季の軸と考えていたアルセウと比較し「彼もうまかったが、クライトンほど前にはいかなかった」と言う。その攻撃力を最大限生かすには、ボランチ起用が最も効果的といえる。
鹿島戦では前線に球が回らず、ダビが中盤まで下がる場面が何度もみられた。DFラインの下がった後半は全体が間延びし、ルーズボールを拾われ、攻撃の糸口すらつかめなかった。クライトンはスペースがあれば自ら仕掛けられ、密集でもためがつくれる。中盤で動き回れば、決定機は確実に増える。
04年途中から05年までの名古屋時代、横浜とは3度対戦し、1勝2分けと負けていない。初対戦の04年第2ステージでは、1-1の後半20分に、決勝点を挙げている。「ホーム開幕戦だから。勝ち点3を奪いたい」。本来の位置でキラーぶりを発揮できれば、言葉通りの結果はみえてくる。【砂田秀人】
[2008年3月13日9時15分 紙面から]
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