柏が、住居侵入と窃盗容疑で兵庫県警に拘束された日本代表候補MF(26)を解雇することが26日、分かった。同選手は神戸所属で19歳だった01年9月に神戸市内の女子大生の部屋に侵入し、下着などを盗んだとして25日に逮捕された。神戸に移送される前に、任意同行で柏市内の自宅の家宅捜索も終えている。

 クラブ幹部によると「起訴されれば当然解雇だけど、それとは別にチームの結論は既に出ている。今は発表の時期を協議している段階です」という。28日にはクラブ幹部がJ事務局に出向き、事件の報告をする予定で、Jとも協議した上で今週中には解雇処分を発表する。

 同関係者はさらに「もう日本でプレーすることは難しいだろう。罪があるのであればきちっと償った上で、海外でプレーすることは可能だと思う」とした。クラブ判決とは別に、Jでもペナルティーが科されることになるが、最も軽くて1年間の出場停止、永久追放の可能性も十分ある。

 同容疑者は06年にも住居侵入容疑で逮捕され、起訴猶予処分を受けている。柏はその際もこの選手を解雇しており、今回2度目の解雇となる。今後、国内でプレーできる可能性が低いだけに、21~23日の合宿で同選手を高く評価していた岡田監督にとっても、ショックは大きい。

 柏の河西晋二郎社長は「クラブも何らかの形で責任を取る。06年の事件を知った上で、今年獲得したわけだから、今でもまた同じことをやっていたとしたら、私がすべての責任を取る」と話している。今回は、7年前の事件で、柏が把握するのは難しく、同社長の減俸処分で責任を取ることになりそうだ。