<J1:柏2-1浦和>◇第14節◇28日◇国立

 W杯アジア最終予選での復帰を期待される浦和の日本代表勢が、不調にあえいだ。左足付け根の腱(けん)断裂から復帰したMF三都主が、06年12月2日G大阪戦以来574日ぶりにJピッチで先発出場。左サイドを駆け上がった矢先の開始15分に突然、ピッチに倒れた。「いつ痛めたのか。蹴る前か蹴った後なのか分からない」と途中交代。腱断裂の再発の疑いがあり、29日に精密検査を受ける。手術となれば今季絶望の可能性が出てくる。

 W杯アジア3次予選前に日本代表の岡田監督の配慮で代表離脱したFW高原も、復調を証明できなかった。無得点のまま後半18分に交代。自らにいら立ちを見せながらベンチに下がった。3次予選中に両足首ねんざで代表離脱したDF阿部は後半18分に貴重な同点弾を奪取。追撃ムードを演出したが、同39分に痛恨の2失点目。「相手が前にきたのに、引き気味になって悪循環になった」と悔しがった。

 今季初のベスト布陣で臨んだが、痛恨の黒星を喫した。ナビスコ杯を含め公式戦5連敗。外国人DFの補強が不可欠な状況となってきた。【藤中栄二】