<J1:柏2-1浦和>◇第14節◇28日◇国立
左手で股間(こかん)を押さえ、右手を国立の夜空へ突き上げた。柏FW李忠成(22)が、国立11戦目にして初めて得点を挙げた。前半29分、浦和のオフサイドトラップを抜け出し、GKと1対1の場面をつくった。GKが突っ込んでくる。左にかわし、左足で無人のゴールにシュート。ネットが揺れるのを確認すると、タッチラインに走り「カズダンス」を踊った。
「あいつは1対1はだいたい外すけど、今日は珍しく決めていたね」。視察にきていたU-23日本代表の反町監督も「わが子」の成長を頼もしそうに振り返った。同監督は大久保のOA枠招集問題で頭を悩ませているが、「OAはくるもんだと思っているし、自分は自分のプレーしかできない。大久保さんがきてもオレは今まで通り、結果を出すだけ」と李は特別意識はしていなかった。
小学校時代に、国立のスタンドでゴール後のカズのパフォーマンスを見て「オレもいつか、国立で『カズダンス』を踊りたい」と決意した。そして、10年の年月がたちこの日、ようやく実現した。「もうちょっときれいに踊らないと、カズさんに怒られちゃう」と笑った。
今後はもう1つの夢へまい進する。「五輪出場も1つの夢ですから」。北京五輪出場を目指して、今年から嫌いだった牛乳を飲むようになった。小学1年の時、父と銭湯にいった帰りに初めて牛乳を飲んだ。「まずくてそれ以来、まったく飲んでない」。しかし、カルシウム補強のため、今年1月から毎日500ミリリットルを飲んでいる。体調維持のため、大好きだった「夜中のラーメン」も断った。
大久保問題は泥沼化しており、いまだ解決の糸口はみえてこない。しかし反町ジャパンには、骨太の李がいる。【盧載鎭】



