札幌G大阪に完敗、最下位1差に/J1
<J1:G大阪4-2札幌>◇第14節◇29日◇万博
戦力を補充したコンサドーレ札幌がリーグ戦再開となるG大阪戦で2-4と完敗した。リーグ17位と低迷するチームは、中断期間中に元日本代表DFの箕輪義信(32)、ブラジル人FWアンデルソン(30)を補強。札幌デビュー戦となる2人は及第点の活躍を見せ、後半の巻き返しへ光明は差したが、リーグ上位のG大阪に力負けした。この日引き分けたリーグ最下位の千葉に勝ち点1差に迫られた。
ベールに包まれていた新戦力が、予想以上の力を発揮した。まずはFWアンデルソンだ。前半16分のCKではクライトンのセンタリングを頭であわせた。ゴールはならなかったがあいさつの1発。187センチのFWは高さだけではない。同30分には30メートルのパスを右サイドの藤田に通して相手DFを翻弄(ほんろう)した。キープして相棒ダビを裏に走らせる新パターンも誕生。「負けはしたが良い感じで入れた」と手応えを感じた。
もう1人の新戦力、箕輪も負けてはいなかった。DF陣は4失点を献上したが、箕輪自身は崩されなかった。逆に強いフィジカルで相手の攻撃陣をつぶしていった。後半にバレーとの1対1になる局面も強さで食い止めた。三浦監督が試合後、「1、2点目は形が崩されたプレーではない。箕輪のようにぶつかり合いで強くならないと、失点はなくならないということ」と評価した。2人を獲得した三上強化部長も「(活躍は)イメージ通り。1試合目としては良かった」と合格点だった。
終わってみれば完敗も、悪い流れを引きずらなかった。開幕からけが人も多く、リードされると前がかりになって、逆襲を食らうという「負のスパイラル」が修正されてきた。三浦監督は「試合自体は負けたが、チーム力がアップしたのは間違いない」と話した。
リーグ戦ではまだ完封試合はない。中盤を支配される悪い傾向は課題として残る。ミラー監督に代わった千葉に勝ち点で1差に詰め寄られ、最下位転落のピンチが目の前に迫ってきた。J1残留に向け、待ったなしの状態だ。箕輪は真っすぐに一点を見つめながら「僕はもっとこのチームができると思う。今日は今日。話し合って残りの試合を勝っていくしかない」と気落ちするそぶりさえなかった。敗戦の中から苦境から抜け出す、わずかな光は見えた。【上野耕太郎】
[2008年6月30日10時13分 紙面から]
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