<J2:山形2-1広島>◇第23節◇29日◇NDソフトスタジアム山形

 2位山形が、首位広島を下した。FW長谷川悠(20)が2得点を挙げ、2-1で逆転勝ち。自身初の複数得点で、前回の5月3日の対戦で0-1で敗れた借りを返した。後半30分にFW豊田陽平(23)が17試合ぶりに途中出場したが、長谷川は交代せず、17試合連続フル出場。エースFWの座を守り、得点数をチーム最多の7に伸ばした。

 ともに185センチ以上の大型2トップの一角で、長谷川が輝いた。後半39分、DF石川の左クロスがゴール左の豊田に合わず、流れてきたボールに長谷川が左足を振り抜いた。ゴール左隅へ流し込む決勝弾。「豊田さんがニアでつぶれてくれたので、フリーになれた。決められて良かった」。前半終了前にも頭で同点ゴール。豊田の復帰試合でも、主役の座を譲らなかった。

 今季開幕前は、豊田の控えFWの立場だった。しかし、4月6日の熊本戦で豊田が右足骨折。同12日の横浜FC戦からフル出場を続けた。「ミスが続いても、集中力が切れなくなった。最後までしっかり戦えるようになった」と精神面の成長を強調した。小林監督も「試合に出続けて、前向きに練習してきた結果。シュートがうまく当たっていた」と成長を認めた。

 首位広島との勝ち点差は7に詰まった。直接対決を制し、J1昇格にふさわしいチーム力を証明した。長谷川は「首位に勝って、勢いが出ると思う。次も勝ちたい」と前を見据えた。ヒーローインタビューの最後では山形弁で「勝ったず(勝ったぞ)~」と絶叫。雨天でも来てくれたサポーターをトークでも楽しませた。【柴田寛人】