<J1:名古屋2-1神戸>◇第21節◇16日◇ホムスタ

 神戸のFW大久保嘉人(26)が、8戦不発のまま明日18日からのウルグアイ戦(20日、札幌)に向けた日本代表合宿に合流する。この日の名古屋戦も無得点に終わり、プロで定位置をつかんだ02年以降は最長となる8試合無得点(マジョルカ時代を除く)。チームも後半ロスタイムに失点し1-2で敗れた。G大阪は0-2で大宮に完敗し、公式戦5連敗を喫した。首位鹿島は東京Vに大勝し、首位を守った。

 大久保はFWではなく、中盤でプレーせざるを得なかった。パスが回ってこないため2列目まで下がることが多く、両チーム最多7本のシュートを放ちながら、ほとんどがミドルシュート。後半43分のGKと1対1も、決めきれずに8戦不発。終了間際に失点して勝利まで逃し「こんなに(中盤まで)下ることも今までない。点も取れないしイライラする」と厳しい表情だった。

 偶然か、必然か、五輪代表のオーバーエージ(OA)枠問題が起こってから無得点が続く。Jでの8戦不発はプロ1年目の01年(C大阪)しかない。クラブ事情でOAでの出場が消滅し、五輪はテレビで観戦。弟分の香川に電話で激励もしたが、3戦全敗に終わり「相手との差がすごかった」と自分の力を貸せなかったことにもいら立った。20日のウルグアイ戦は、一発退場した6月7日オマーン戦以来となる国際Aマッチ。「代表で楽しんで、リフレッシュする」と大久保。意地を見せるしかない。【益子浩一】