<J1:京都2-0磐田>◇第24節◇13日◇西京極

 オフトジュビロが、負の連鎖に沈んだ。磐田は京都に0-2で敗れて、チーム史上最低の7試合連続未勝利となった。前半2分にミスで失点すると、同28分には磐田で794日ぶりに先発したMF名波浩(35)が負傷。後半12分のPKもFWジウシーニョ(24)が失敗し、オフト新監督(61)の初陣を飾れなかった。

 悔しさをかみ殺しながら名波が、ピッチの外へ歩き出した。手は、右太ももをさすっていた。時計の針は、まだ前半28分。予期せぬ途中交代が、つかみかけた磐田のリズムを失わせた。「突然だった。リズムが良くなってきた時だっただけに、本当に申し訳ない」。悔やみきれない司令塔の負傷退場。勝利の女神が、遠のいた瞬間だった。

 オフト監督の復帰初戦。ピッチに立ったのは、教え子の名波だった。「オフトのやろうとしているサッカーを、一番分かっている。具現化できるようにと思っていた」。指導してまだ4日しかたっていない指揮官の意図を、浸透し切れていない若手にも伝える-。その思いの通り、縦横無尽に動いた。前半24分には右CKからFW前田の頭にピタリと合わせた。同27分には自ら左足を振り抜いた。流れは好転していた。それだけに、交代は痛手だった。

 ペースは磐田が握っていた。シュート数は相手(6本)の倍以上の13本も放った。希望は残った。だが、前半早々にミスから失点し、後半12分に得たPKは失敗。その後もチャンスを生かせなかった。「チャンスがなかったわけじゃない。だけど、開始早々の失点。オレのケガ。PK失敗と負の連鎖が起きた。変えるには、先制点が必要」と名波は言った。勝利だけが、今の磐田には足りない。【今村健人】