J1残留争い中の磐田に暗雲が立ち込めた。GK川口能活(33)とFW前田遼一(27)が20日の練習を休み、浜松市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。川口は左足甲、前田は今春に内視鏡手術した右ひざに痛みがあるという。オフト監督は「今の状態をみるためで、明日にならないと結果は分からない」と話すにとどめたが、検査結果次第では重傷の可能性も出てきた。

 川口は前節G大阪戦の後半24分、CKをパンチングした際の着地で痛めたという。「昨日、痛みが出た。多分ねんざかと…。出血がなければ(25日の名古屋戦は)大丈夫だと思いますが、検査をしてみないと分からない」。前田も、過去3度手術している右ひざの痛みだけに「まだ分からない。これからチェックに行きます」と言い、ともに慎重な姿勢を崩さなかった。

 磐田はG大阪に敗れ、J2との入れ替え戦に回る16位に落ちた。残り5試合で、次節は現在2位の名古屋と対戦する正念場。それだけに守護神とエースが離脱するとなれば大きな痛手となる。オフト監督はG大阪戦の敗戦にも「両チームの順位ほどの差はなかった。私はネガティブになっていない」と言った。だからこそ、2人の診断結果が軽傷であることを強く望んだ。【今村健人】