<J1:横浜3-0千葉>◇第32節◇23日◇フクアリ

 残留を目指す千葉が、がけっぷちに追い込まれた。ホームの横浜戦で0-3で完敗し17位のまま、16位東京Vとの勝ち点差が2に広がった。後半9分に先制されると、まさに陸に上がった魚状態。反撃を試みることもできず、3分後にさらに失点。その5分後にはトドメを刺されるなど、8分間で3失点した。DF池田は「1点目を失って下を向いちゃったんですかね」と肩を落とした。

 今季前、MF羽生(東京)ら代表クラス5人が移籍で抜けた。仮にJ2に転落すると、FW巻、MF工藤ら主力がさらに引き抜かれることも考えられる。ある主力は「J2ではやりたくないので、ベストは千葉をJ1に残して来季も千葉でやること」と、結果次第で移籍をにおわす発言をするなど、再び移籍が過熱する可能性は高い。

 残留を争う磐田と東京Vが引き分けたため、辛うじて残留の可能性は残った。一方で、次節東京Vと磐田が勝つと、千葉は引き分け以下でJ2降格が決定する。巻は「他のチームも勝ち点があまり伸びず、助けられたけど、僕らが勝たないと話にならない」。破竹の5連勝から、日本代表のウズベキスタン戦(10月15日)中断明け後は2分け2敗。もう以前の勢いはない。最後の力を振り絞れるか。【盧載鎭】