J2C大阪の日本代表MF香川真司(19)が、あまりの知名度の低さにがく然とした。15日、大阪市の南住吉小学校で“1日先生”を務めた。「平成生まれ初の日本代表」として今季、一躍脚光を浴びた香川だが、実際にそのプレーを見たことがあるのは参加児童150人中たった5人…。「ショックだった。もっと有名にならないといけない」。日本代表でのレギュラー奪取とC大阪のJ1昇格をあらためて誓った。

 オレってこんなに知られてへんのか~。小学校を訪問した香川は、がくぜんとした。司会者が「香川選手のプレーを見たことある人は?」と問いかけると、小学6年の児童150人の中で、わずか5人しか手があがらなかった。「もう帰ろうかな~」と、ショックの大きさを冗談で取りつくろった。

 今季4月に日本代表に選出され、8月の北京五輪にも出場した。それなのに、あまりに厳しい現実…。「テレビで(陸上の)朝原選手が同じようなイベントに参加した時は、大人気やったのに…。来年、代表でレギュラーになって、C大阪もJ1に上げて、もっと有名になります」と苦笑いするしかなかった。

 そのうっぷん?

 は、試合で晴らした。「僕たちのチームに勝てば、冬休みの宿題はなくなります」と“提案”し、大拍手で受け入れられると、燃える小学生たちをあざ笑うようにドリブルで5人抜き。豪快にゴールを決めて、大きくガッツポーズした。「大人げない~」とブーイングされたが「これは定番なので」とニヤリ。既にチーム残留を決断。「みんなに知られるような選手になりたい」とあらためて誓った。20歳になる来季は、だれからも知られるスターになる。【奈島宏樹】