コンサドーレ札幌にトップ昇格した札幌ユースMF古田寛幸(17)に「英才教育」が施される。高校2年でのトップ昇格が決まり、確実にステップアップするため、万全の環境を用意。来季、高校3年の05年最終節草津戦でデビューしたMF藤田を上回る、クラブ史上最速Jデビューを目指す。

 札幌の将来を担う「金の卵」のバックアップ態勢を整える。三上大勝強化部長は16日「トップの生活、基準でやらせていきたい」と今後の見通しを話した。もちろん背番号を与え、来年1月下旬スタートのグアム合宿から参加させる予定で学校側と協議を進める。三上強化部長は「まずはプロへの体づくり」と話すように、選手寮へ入寮させ、若手の先輩らと同じ生活から食事の取り方、体のケアなどプロ意識を吸収させる。

 高校2年時でのトップ昇格は高校1年夏から描かれていたビジョンだった。強化部、札幌ユース四方田監督、両親などと話し合い、成長を見守ってきた。古田は札幌ユースの中心的存在になり、U-15~17の日本代表に選出されるなどレベルアップしてきた。三上強化部長は「どこからでも、得点に絡める」と評価する。今後、さらなる進化を求め、古田の育成が本格化する。