福岡都筑興社長(67)に、大分溝畑宏社長(48)から、強烈なエールが送られた。「ホームタウン福岡『2009年宣言』アビスパ福岡・市民のつどい」が11日、福岡市内で行われ、溝畑社長はパネルディスカッションに参加。「福岡は人口や企業など、バックグラウンドに恵まれている。クラブがあることを当たり前だと思わず、ほこりをはらって磨きをかけ、市民のところに戻る努力をすれば、きずなが深まる」と、低迷脱出へ地域密着の原点に立ち返るよう提言した。

 同イベントは「アビスパがなくなったら、子供の夢を奪う」(実行委員長)という危機感から、一般市民が企画。15年までのJ1制覇など、クラブと「共働」する「2009年宣言」を発表した。都筑社長は事前に内容を把握していたが「開幕戦(3月7日)後に、実行委員会の皆さんも交えて、どう進めるか話し合いたい」と、対応を急ぐ姿勢は見せなかった。「トップが期限を切って目標責任を持たないと、周囲はついてこない」という溝畑社長の助言を生かすには、振り払うほこりが多いことを浮き彫りにした。【佐藤千晶】