札幌出身のシンガー・ソングライター大黒摩季(39)が、フットサルチームのエスポラーダ北海道に応援ソングを無償提供するプランを持っていることが6日、分かった。大黒は04年、アテネ五輪女子ホッケー日本代表のオフィシャルサポートソングを作成。今度は8月にフットサルの国内トップリーグ、Fリーグに初参戦する北海道の果敢な挑戦を、元気の出る歌でバックアップする。

 大黒がエスポラーダ北海道を歌でサポートする。チームが8月22日開幕のFリーグに初参入するなど、現状を伝え聞くとすぐに反応した。応援歌の構想について「(レコーディングでは)選手の声も入れようよ。8月かあ、ちょっと忙しいけど、これから、考えます」と大乗り気だ。

 5日、札幌市内で開催された大黒のライブに招待された小野寺隆彦監督(34)と菅原和紀主将(26)も居合わせた場で、話はとんとん拍子に進んだ。「でも、そちらからオファーをいただかないとね。勝手につくるわけにはいかない」と、自らチーム関係者に催促した。小野寺監督も「大黒さんにつくってもらえるなんて光栄です」と喜んでいる。

 大黒はアテネ、北京五輪を現地で観戦するほどのスポーツ好き。1球、1点、一瞬にかける選手たちの極限の姿に魅せられている。「勝つか負けるか、その瞬間は余計なものが何もない。だから、強く訴えるのかな」と話す。また、コンサートやライブのなかで「ホーム」という言葉をよく使う。自分を育ててくれた札幌に強い愛着を持っている。08年4月、チームが誕生すると「スポーツ+札幌」にすぐにファンの仲間入り。応援メッセージを贈ったほどだ。

 応援歌つくりはまだ準備段階だが、その先にはホーム初ゲームでのお披露目、大黒のキックオフが実現するかもしれない。実際、07年4月、登別明日中等教育校の開校式では、ノーギャラで作詞作曲を手がけた同校校歌「明日(あけび)の空に」を生で披露した。

 「(私が)札幌、北海道の人たちにできることは、歌を聴いて元気になってもらうこと」と、この応援歌もホームタウンへの恩返しのひとつだ。チームは今月中旬に新体制でスタートする。大黒の支援は、勝利への力強い後押しとなるはずだ。