<J2:C大阪2-2東京V>◇第19節◇3日◇長居

 2位C大阪はホームで東京Vに2-2で引き分け、首位浮上に失敗した。FW乾貴士(21)が前半19分、日本代表MF香川真司(20)らと並ぶJ2得点ランクトップタイの今季10ゴール目で先制したが、後半に逆転され、同42分にMF黒木聖仁(19)のプロ初ゴールで同点に追いつくのがやっとだった。

 勝ちきれなかった悔しさばかりが残った。得点ランクトップタイに立ったうれしさも半減。FW乾はうつむきながら「真司君(MF香川)がいーひんから勝てないと言われるのが悔しい」と言葉を絞り出した。前半19分、FW小松のパスを受け右足で押し込んだ。今季10点目で、日本代表に招集中の香川らに並んだ。だが、その後はチャンスをつくれず、首位浮上のチャンスを逃した。

 乾の口からは「本当に内容としても良くなかった。自分が交代を命じられるべきだった」と反省の言葉しか出てこない。レビークルピ監督は「今日の試合は今季で最悪の内容」としながらも「乾はまずまずの出来。悪くない」と一定の評価を与えた。香川不在のC大阪を引っ張るのは乾しかいない。【奈島宏樹】