<J1:東京2-0神戸>◇第16節◇4日◇ホムスタ

 新生神戸の初陣は完敗だった。和田昌裕監督(44)の初采配となったホーム東京戦で、神戸は0-2と敗れた。カイオジュニオール監督の電撃辞任に揺れてから、準備期間はわずか3日間。監督初就任となる指揮官では、十分な時間ではなかった。テコ入れしたのは守り方の修正のみだったことを露呈。和田監督は「守備のところしか修正できなかった。サイド攻撃がうまくいかなった」とこぼした。

 シュート数は東京の19本に対し、神戸はわずか4本。面白いように東京の猛攻にあい、攻撃陣も形をつくれなかった。左MFで先発し、シュート1本の無得点に終わった大久保も「前線でボールをキープできないから、ワンツーとか工夫のある攻撃もできない」と唇をかみしめた。リーグ3連敗で2試合連続の完封負け。前節14位から暫定15位へ順位を落とした新生神戸で、和田監督の仕事は多い。