<J1:東京2-1清水>◇第30節◇25日◇アウスタ

 日本代表の東京DF徳永が左右のサイドバック(SB)に入って“2アシスト”し、今季ホームのリーグ戦無敗だった清水を優勝から遠ざけた。右SBで先発し、前半3分に左足でクロスを出して鈴木の先制点を演出。同25分に右肩脱臼の疑いで交代した長友に代わって左SBへ回ると、同39分には右足の高速クロスで、清水DF太田のオウンゴールを誘発した。

 1日発表の日本代表に初選出され、8日のアジア杯最終予選の香港戦でデビューした。日本代表での練習を通じ、高速クロスの蹴り方や精度に磨きをかけた徳永は「左右(のSB)で得点に絡むクロスを出したのは初めて」と驚きつつ、「代表のイメージと普段の練習の積み重ね」と納得の表情。今季15得点のMF石川が離脱し、試合途中にはDF長友が退くという窮地で、存在感を示した。

 これで11月3日のナビスコ杯決勝(対川崎F)にはずみをつけるリーグ4連勝。徳永は「今年はいろいろあったので、アクシデントには慣れている。出ている選手が責任を持っているのがうちの良さ」と、チームの結束力に自信をのぞかせた。【藤中栄二】