コンサドーレ札幌に新戦力が加わった。韓国・高麗大出のMF朴鎭■(パク・ジンス、23)を獲得したことが16日、クラブから発表された。背番号は29で契約期間は来年1月1日まで。母国ではボランチとして、06年にU-19代表、昨年はユニバーシアード代表に選出されている有望株は、新天地決定に「いいスタートを切れるようにやっていきたい」と意欲を示した。

 熊本キャンプ中の3日からチーム練習に参加。三上強化部長は「技術が素晴らしいし、体の強さもある」と能力を高く評価。戦力になると判断し、獲得に踏み切った。

 チーム事情にその存在が合致した。開幕から2戦のボランチは、宮沢と上里と攻撃的選手を配置した。しかし1分け1敗という結果に、石崎監督は「中盤にボールを取れる選手がほしい」とディフェンス力にたける選手を求めていた。同強化部長は「守備のできる選手が1枚ほしかった。彼のハードワークは力になる可能性が高い」と言った。代表でも主にボランチを務めていた朴に、その弱点を埋めることが期待される。

 朴は「運動量とアグレッシブさを見てほしい」と自己アピールした。早ければ28日のホーム岡山戦から出場が可能になる。「Jリーグでやりたい気持ちを持っていた」。あこがれの舞台へ立つための第1歩を踏みだし、そう気持ちを高ぶらせた。【砂田秀人】※■は王ヘンに秀