<J1:川崎F3-0神戸>◇第8節◇24日◇等々力

 川崎Fの日本代表MF稲本潤一(30)が「左足内転筋肉離れの疑い」で、戦線離脱することになった。24日の神戸戦で、後半35分に負傷し途中交代。チームドクターの診察を受けた。28日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)北京国安戦(アウェー)の出場が絶望的となった。

 稲本は、交代する際に左股(こ)関節を気にする様子を見せた。3月20日の横浜戦(日産ス)から、前節浦和戦(埼玉)までJリーグ、ACL、日本代表と休みなく9連戦。浦和戦前には「こんなに続くことは今までなかった。思ってもいないところでケガするのも怖いので、自分の体調と相談しながらやりたい」とケガへの不安感も語っていた。

 すべてに先発出場し、満身創痍(そうい)の状態だったことは間違いない。疲労の残る中でも、トレーナーにマッサージを受けたり、高圧酸素カプセルに入るなど、人一倍のケアを続けてきたが、ついに体が悲鳴をあげてしまう形となった。

 試合後は患部をアイシング。炎症が治まるのを待って、26日には病院で正式に検査を受ける予定だ。本人も「少し休まないとダメかなあ」と深刻な様子を見せていた。最悪の場合、J中断前の残り4戦だけでなく、W杯本大会まで影響を及ぼす可能性もある。