なでしこジャパンFW大野忍(27)、DF近賀ゆかり(27=ともにINAC神戸)が21日、中国スーパーリーグ杭州緑城の岡田武史監督(55)とともに、鹿児島市内で行われたサッカー教室に参加した。

 FW大野、DF近賀がなでしこ育成に一役買った。この日は岡田監督“指揮”のもと奮闘。鹿児島県内ではなでしこジャパンメンバー初お目見えだっただけに大人気。特別試合でゴールを決めた大野が子どもたちに駆け寄ると、ハイタッチのみならず抱擁などもみくちゃに。見かねた岡田監督から「お前らセクハラだぞ~」と冗談が飛び出すほどだった。

 午前、午後の2部構成に、鹿児島市内60チームから200人を超える小学生が参加。4時間を超える“自主トレ”に近賀は「久しぶりに猛ダッシュしました。それにしてもみんなうまい」。今オフは被災地など5度目のサッカー教室となった大野も「楽しかった。このような活動で少しでも多くなでしこを目指そうとプレーしてくれる女の子が増えればいい」と願った。

 中学では弓道への転向も考えていた尾野海羽さん(小6)が「うまいねと声をかけてもらった。日本代表になれるかは分からないけどサッカーを続けたい」と話すなど、早くも効果抜群だった。