清水は23日からのリーグ再開戦(対福岡=午後2時)を含むホーム3試合で、清水選手の1ゴールにつき3万円、来場者1人につき5円をスポンサーが東日本大震災復興支援基金として被災地に寄付することを15日、発表した。チームはこの日、オランダ1部リーグ・アヤックスとの復興支援マッチを終え、オランダ航空機で成田空港に到着。バスで帰静して3泊5日の強行軍を終えた。

 「エスパルス福祉基金『GOALS

 FOR

 ALL!』」と題した清水の復興支援活動は、チームとサポーター、スポンサーを一体にしたスタイルで行われる。対象となる試合はアウスタで行われる23日福岡戦(午後2時)5月3日広島戦(同3時)同14日神戸戦(同2時)の3試合。清水の1ゴールにつき3万円、来場者1人につき5円を加算。これをすでに名乗りを上げているスポンサー4社(試合によっては3社)がそれぞれ基金に寄付する。

 【例】2ゴール(×3万円)を挙げ、2万人来場(×5円)なら16万円となり、1試合あたり4社で64万円を寄付。

 選手がゴールするほど、サポーターが応援にやってくるほど寄付の総額が上がっていく仕組みで、Jリーグでは初の試み。クラブでは「ホームで勝利するというサッカーの醍醐味(だいごみ)を選手とサポーター、スポンサーが共有できることで、地域との絆をさらに深めたい」と説明している。

 清水が参加したオランダでのチャリティーマッチは入場料収入や募金活動で600万ユーロ(約7億2000万円)の復興支援金を集めた。アムステルダム市、アヤックスの協力があってのことだが、地元紙などでは「このお金はエスパルスが日本へ持ち帰るという意味合いが強い。本当に素晴らしいイベントだった」と、強行軍でも快く参加した清水へ称賛が相次いだ。

 今日16日からはMF小野、FW高原がシャルケDF内田とともに、自身の公式携帯サイト「FOOTBALL

 FREEDAM(http://mobile.sofc.jp/)」上で愛用品を出品し、チャリティーオークションを開催。今回はこれら選手の心意気に、スポンサーも賛同する形となった。【為田聡史】