いよいよJリーグが再開する!

 東日本大震災の影響で中断されていたリーグ戦が23日から行われる。

 今季の仙台は「全員メンバー」で戦う。23日のリーグ再開戦(対川崎F)へ向け20日、さいたま市内で練習後、手倉森誠監督(43)が「今季はメンバーを固定しない」と宣言。東日本大震災の被災地チームとして、チーム一丸で戦っていく。

 FWマルキーニョスの退団で、4-4-2から4-3-3や4-2-3-1へのシステム移行も考えなければならなくなった。メンバーを固定するより、全員がさまざまなシステムに対応し、相手チームをかく乱しながら戦っていく方が良いと判断した。

 被災地チームとしての重圧を軽減する狙いもある。手倉森監督は「メンバーを決めると気負う選手も出てくる。誰が出るか分からない方が気楽に試合を迎えられる」。今日21日の紅白戦もレギュラー組は作らない予定。「(紅白戦は)公開しますが、私の心は非公開」とおどけた。

 逆に言えば、誰にでもチャンスがある。「被災地に何よりも勝利を届けたい」と口をそろえる選手たち。試合では同時に11人しか立てないが、全28選手の魂がピッチに込められる。【三須一紀】