<J1:神戸5-1清水>◇第11節◇14日◇アウスタ

 清水がホームで屈辱的な惨敗を喫した。スコアボードには5失点が表示された。ゴトビ監督は「正直、今日の選手たちのパフォーマンスと結果には、がっかりしている」と、いつもより小さな声でぼやいた。2点のビハインドで始まった後半は、急造の3バック布陣で反撃を狙ったが、逆に3失点。勝利を信じてアウスタに駆けつけた1万4350人のサポーターの期待に応えることはできなかった。

 致命的なミスで2戦連続の先制点を許した。前半18分、DF辻尾とGK山本海の連係ミスで、あっさり失点した。指揮官は「やはり1点目。プロではなくユースレベル。そこから精神的に戻ってくるのが難しかった」。守備だけではなく攻撃でも敗戦へのプロセスをたどった。後半11分、MF小野のクロスからゴール前でFW伊藤が決定機を迎えた。だが、至近距離からのシュートはクロスバーを直撃。その1分後に痛恨の3点目を喫した。

 沈黙のアウスタをFW高原が一瞬だけ盛り上げた。後半30分に投入されると同32分、右クロスを頭で合わせ移籍後初ゴールを決めた。Jリーグでは浦和時代の09年8月以来の得点で一矢報いたが「何もなかったよりはいい。でも1-5という結果が全てです」と、話しスタジアムを後にした。【為田聡史】