清水MF小野伸二(32)が29日、年内最後の練習を行った。すでにチームの全体練習は、24日の天皇杯C大阪戦敗退をもって終了しているが「最後に動きにきた」と、1人室内で約1時間半のメニューをこなし汗を流した。C大阪戦では負傷したMFユングベリに代わり、左膝のケガを抱えながら急きょ2カ月ぶりに復帰し70分以上プレー。「リバウンドは多少あったけどもう大丈夫です」と語った。

 来季については、ここまで数回にわたり契約交渉を行い、この日の夜にも代理人とクラブが話し合った。長引く交渉に、早川会長がクラブハウスを訪れ、練習中の小野に直談判する一幕も。同会長は「『来季もやってくれるよね?』と言ったらうなずいてくれた」と、来季残留に手応えを口にした。小野自身はこれまで「契約のことは僕の口からは言いづらい」としてきたが「時間が解決してくれる」と、残留に前向きな姿勢を見せて締めくくった。【栗田成芳】