<J1:大宮0-3C大阪>◇第5節◇7日◇NACK

 五輪代表候補のC大阪MF清武弘嗣(22)が、今季の公式戦6試合目にして初ゴールをマークした。左ふくらはぎに違和感を抱えていたが、不安の色も見せずに後半8分に自らが倒されて獲得したPKを豪快に決めて先制点を奪取。MFキム・ボギョン(22)の2点目も演出するなど、チームを快勝に導き存在感を放った。同代表候補の名古屋FW永井謙佑(23)もヘッドで値千金の決勝点を奪う活躍をみせた。

 ゴールへの執念が凝縮した一撃だった。後半8分。清武は自らが倒されてPKを獲得すると、つかんだボールを放さずキッカーを志願。「チャンスは自分で蹴るようにしてますし、自分で(PKを)もらいましたから」。コースこそGKに読まれたが、低く鋭い弾道で先制点を突き刺した。

 5日の練習前に左ふくらはぎの違和感を訴え精密検査を受けたため、U-23代表の宮城合宿(9~11日)のメンバーからは外れたが、その影響は皆無。同10分にはMF山口とのワンツーで左サイドを突破すると正確なクロスでキムの2点目を鮮やかに演出。「あのタイミングでクロスを入れるのは(相手も)嫌だと思うので」と満足げに話した。

 3月14日のロンドン五輪アジア最終予選バーレーン戦ではゴールを決めたが、これまでリーグ戦4試合、ナビスコ杯1試合で無得点。チームも得点が少なく、責任を痛感していた。この日、公式戦6試合目で初得点を奪い「良かった」とホッとした表情を浮かべた。

 ゴールすれば負けない「不敗神話」も継続している。この日のゴールでC大阪に移籍した10年以降、公式戦で得点すると16試合不敗(12勝4分け)。「後半は点が入りそうな雰囲気だった。今のチームはすごくいい状態なので」とチームをたたえたが、その中心には間違いなく清武がいる。

 この日、貴賓席には五輪代表の関塚監督が視察に訪れて、帰路につく際には故障を抱えながら状態が上がっているメンバーについての追加招集の可能性を示唆。「今日は今シーズンで一番調子が良かった」と振り返った清武が追加招集される可能性はある。

 大事を取って後半39分で退いた。「(代表は)おれが決めることじゃないので。今日も何も考えずゲームに臨めたし、次(14日の新潟戦)に向けていいプレーができるようにしたい」。まずは目の前の戦いで結果を出す。その先には必ずロンドン五輪がある。【菅家大輔】