腰の張りで9日のナビスコ杯大宮戦を欠場したGK林彰洋(25)にとって守護神の自覚を示す一戦になる。清水は13日、新潟とのリーグ再開戦に向けて約1時間半の調整を行った。林は8対8のミニゲームで主力組に入ると、MF小野伸二(32)との1対1をビッグセーブ。アフシン・ゴトビ監督(48)からは激しい指摘も受けるなど、約1時間半汗を流した。林は「勝つために最高の準備を整えていくだけ」と、短い言葉に力を込めた。

 中断期間中のナビスコ杯2試合では、ライバルGK山本海人(26)が2試合で1失点と安定した守備を披露。林は「自分がレギュラーだと思ったことは1度もない。常にアピールしなければいけない」。大宮戦欠場後も、練習を再開した12日から即合流。気迫の込もったプレーを見せている。

 チームは現在勝ち点23の4位で、首位仙台と4点差だ。林は「勝たなきゃいけない試合。しっかり後ろからリーダーシップを取ってやっていきたい」と話した。【前田和哉】