<J1:札幌2-4神戸>◇第22節◇18日◇札幌厚別

 11年ぶりのJ1連勝はお預け-。札幌は神戸に敗れた。0-2からMFハモン(24)のPK、FW上原慎也(25)のヘッドで追いついたが、その後にDF陣が乱れて2失点。J1通算150試合の節目を、白星で飾ることはできなかった。今季リーグ戦で初めて2点差を追いつく粘りは見せたが、10年ぶりのホーム3連勝につなげる底力が足りなかった。

 札幌が土俵際の弱さを露呈した。0-2から追いつき、押せ押せムードの後半36分。神戸FW田代のシュートをDF奈良が1度はブロックしたが、こぼれ球を最後はMF野沢に押し込まれた。「相手の迫力に押されてしまった。点を取りにいったときのリスク管理が甘かった」と奈良。2分後の同38分には右サイドを崩され、逆サイドでフリーだったFW都倉に頭でねじ込まれ力尽きた。

 守備陣が弱腰になっていた。石崎信弘監督(54)は「高さのある選手にボールを放り込まれることを意識して、DFラインが深くなりすぎた。DFと中盤の間にスペースをつくられてしまった」と振り返った。ハーフタイムで前線とDFの距離をコンパクトに保つよう指示が出たが、2-1になった直後、神戸は187センチの都倉を投入。一時は安定感を取り戻したDFラインだったが、都倉へのロングボールを警戒して下がり、傷口を修復する前にやられてしまった。

 嫌な予感が当たってしまった。ハモン合流後、前節仙台戦まで3戦2勝と好調だったが、勝った相手は水曜日に敵地で試合があり、中2日で札幌へ乗り込んできた疲労困憊(こんぱい)の名古屋と仙台だった。仙台戦後、古辺フィジカルコーチは「勝ったのは相手の疲れもあった。本当に良くなったと判断できるのは、万全のコンディションでくる神戸戦以降」と厳しい見解を示していた。結果は開始2分で失点。キックオフ直後の集中力不足は、改善されていなかった。

 残り12試合。クラブが想定する勝ち点39に到達するには、10勝前後がノルマとなる。収穫は上原、FW内村ら途中出場の選手が得点に絡んだこと。内村は「もう試合も少ない。後がない。追いついたら逆転しないと。自分もチャンスを外した。この状況をもっと意識しながら戦わないと」と厳しい口調で言った。連勝なしで、残留はない。【永野高輔】