仙台FW中原貴之が、心を鬼にして24日新潟戦で出番を待つ。28歳の誕生日だった18日、J2栃木SCとの練習試合で2本目の35分に左CKから頭で決めた。「28歳初ゴール…確かに、そうですね」とニヤリ。チームが終了間際の45分に追いつき3-3で引き分けた中、自慢の高さをしっかりアピールし「今年最後の練習試合で集大成を見せたかった。いざという時に(自分が)行けるぞというのは見せられた」と、うなずいた。

 ホーム最終戦の相手は06年に期限付き移籍した17位新潟。逆転優勝を目指す仙台が負けられないように、J1残留へ2連勝が大前提の新潟も必死だ。在籍期間1年とはいえ“古巣”へ愛着もあるが「今は仙台の選手。優勝したい気持ちが強い。申し訳ないけど、しっかり勝って、(同時刻にC大阪と戦う)広島の結果を待ちたい」と言い切った。

 前日17日の鹿島戦で赤嶺が右足甲を負傷し、今日19日に検査を受ける予定。手倉森監督は「いきなりゲームに合わせても、あいつはやれる」と見通しを示したが、バックアップ要員の重要性は増す。「まだまだ点を取りたい」。ゴールの匂い漂う中原が燃えている。【亀山泰宏】