<J1:浦和2-2東京>◇第15節◇10日◇埼玉

 粘りを見せた大卒ルーキー東京MF三田啓貴(22)のJ1初弾も“空砲”に終わった。前半11分のカウンター。FW渡辺からのボールを右サイドで受けると、中へ中へと切り込む。シュートチャンスをうかがいながら、粘って粘って振り抜いた左足シュートが、ゴール右隅に吸い込まれた。さらに後半11分には、再び渡辺からの右クロスを粘り腰で左のMF長谷川へ流し追加点をお膳立て。終盤の2失点で白星を逃したが1得点1アシストと活躍した。

 三田にとって、これがリーグ先発2戦目。初ゴールには「運良く相手に当たって入った。もっと納得いくゴールを決めたい」と、腑に落ちていない。ただ、時間を追うごとにボールは自然と集まってきた。「結果を残せば少しずつ信頼を得ていく。もっと結果を出していかないと」。中断明けから急浮上している勢いを、まだまだ緩めるつもりはない。