<J1:柏2-2清水>◇第17節◇17日◇柏

 清水が5連敗中だった柏からの白星を逃した。防戦一方のまま前半を0-1で折り返したが、後半は一変。6分にDF村松大輔(23)、11分にFW伊東翔(24)がゴールを決めて逆転した。ところがロスタイムにFW工藤に同点弾を浴び、2-2の悔しいドローに終わった。

 清水が現在5連敗中の柏に対してまたも苦しいスタートを強いられた。試合開始直後から圧倒的に主導権を握られ、必死に耐えてきた守備陣に一瞬の隙が生まれる。前半終了間際にCKのこぼれ球を豪快に押し込まれ、先制点を許した。

 守備陣の奮闘を援護したい攻撃陣は、カウンターから好機をうかがった。ところが34分にMF六平光成(22)が左サイドを強引に突破した以外は、チャンスらしいチャンスはなし。試合前日に「狙っていく」と、大分戦に続く2戦連続ゴールを誓ったDF平岡康裕(27)がゴール前に上がる場面すら作れず、シュート0本で前半を折り返した。

 しかし、ハーフタイムにアフシン・ゴトビ監督(49)から「後半は我々のものにする。早めに1点返すぞ!」と叱咤(しった)されたイレブンは一変。後半は、柏ゴールに襲いかかった。6分、左サイドを突破したMF河井陽介(23)のクロスをMF村松が体ごと押し込み同点。続く11分には再び河井のクロスから、今度はFW伊藤がダイビングヘッドで勝ち越しのネットを揺らした。

 その後は柏に猛反撃を受けたが、GK林彰洋(26)を中心に何とか耐えた。しかし、終了間際に悪夢が待っていた。ロスタイムにゴール前でフリーを与えると、FW工藤に反転から同点ゴールを献上。アウェーで貴重な勝ち点2を逃し、後味の悪い試合となった。【前田和哉】