J2の湘南に、優勝パレード計画が持ち上がった。10月4日のホーム愛媛戦に勝てば、2位松本の結果次第(横浜FC戦)で7試合を残して優勝決定。04年の川崎Fと並ぶ史上最速Vを目前に、地元平塚市が動きだした。実現すれば21年ぶり、JFL1部が「J1」と呼ばれていた93年以来のリーグ優勝に再び平塚の街が沸く。

 大分や新潟など初のJ1昇格を祝うJ2優勝パレードは例があるが、国内タイトルも持つチームが下部リーグでパレードをするのは異例。21年前、運転技術を買われて先頭車でパレードを先導し、その後社長としてクラブを先導してきた真壁潔会長(52)は「J2なのに申し訳ないが、うれしい」と感謝した。

 90年代にアジアカップウィナーズ杯や天皇杯を制した時も、Jリーグの優勝はなし。過去2度のJ1昇格も2位と3位だった。チョウ・キジェ監督(45)は「1位になりたい思いは強い」。たとえ下部リーグでも1シーズンを戦っての優勝は、チームやサポーターにとって特別だ。具体的プランはまだだが、開催時期はシーズン終了後。ルートは平塚駅から5月に第一期工事を終えた平塚市役所が考えられる。チョウ監督のもとで「過去最高、最強のベルマーレ」を目指すチーム。地元平塚市は「過去最高、最強のバックアップ」をする。