J2札幌に新加入するC大阪のU-21韓国代表GKク・ソンユン(20)が15日来日し、札幌市内のクラブ事務所で契約を交わした。正式発表前のため公式コメントは避けたが、報道陣には日本語で「よろしくお願いします」とあいさつした。今日16日にメディカルチェックを受け一時帰国。沖縄合宿途中からチームに合流する。

 この日は、韓国・仁川からの直行便で札幌入り。午後2時過ぎに、クラブハウスに到着し、施設見学を終えると、強化部と契約に臨んだ。Jリーグ出場はないが、リオ五輪世代の有望株。クラブは、チーム最長身の195センチの体格に加え、素早い反応と足元の技術を兼備している部分に着目し、早い段階から調査を進めていた。三上大勝GM(43)は「まだ若いが、キック精度や1対1の反応にも秀でており、札幌に来て一気に成長する可能性はある」と期待した。

 来日4年目とあり、日本語で指示を出せるところもGKとしてプラス要素。李昊乗の湘南移籍で、現在、昨季28試合出場の金山が正守護神候補だが、そこに割って入り、定位置争いを激しくしていく。【永野高輔】