米MLSに今季から加わったアトランタ・ユナイテッドが5日、本拠地ボビー・ドッド・スタジアム(今年7月30日にオープンするメルセデス・ベンツ・スタジアムが新本拠地になる予定)でニューヨーク・レッドブルズを相手に開幕戦を行った。

 バルセロナ、アルゼンチン代表を率いたヘラルド・マルティノ監督(54)を指揮官に迎えたアトランタ・ユナイテッドは前半25分、アルゼンチン人FWアサドのゴールで先制。だが後半31分に同点とされ、さらに同37分にオウンゴールで決勝点を献上。悔しい逆転負けとなった。

 ただ興行面も含め、今後に大きな期待を抱かせるMLSデビューだったことは間違いない。

 米FOXニュースが報じたところによると、アトランタ・ユナイテッドの開幕戦には超満員の5万5297人のサポーターが集まった。これは週末に全世界で行われたサッカーの試合で、4番目に多い数字だったという。

 集客数が1番多かったのはドルトムント-レーバークーゼン戦の7万9100人。2番目がバルセロナ-セルタ戦(7万7117人)で、3番目はマンチェスター・ユナイテッド-ボーンマス戦(7万5245人)だった。

 アトランタ・ユナイテッドの試合はトップ3には及ばないものの、ボルシアMG-シャルケ戦(5万4014人)や、サウジアラビア・リーグのアルイティハド-アルヒラル戦(5万3656人)、さらに「黄金カード」の1つともいえるリバプール-アーセナル戦(5万3146人)も上回り、その週末の“世界4位”となった。

 次節はアウェーに乗り込み、同じく今季からMLSに加わったミネソタ・ユナイテッドと戦う。ミネソタ・ユナイテッドはポートランド・ティンバーズとの開幕戦で1-5と大敗しており、アトランタ・ユナイテッドが初勝利を挙げる可能性も高い。

 マルティノ監督は初戦の後「我々は多くのチャンスをつくり出していた。得点にはつながらなかったが、重要なことだ。次戦に向けて改善すべき点はゲームをコントロールすること。今日の試合はアップ&ダウンがありすぎた」と話した。

 チームが初勝利を挙げれば、さらにアトランタのサッカー熱は盛り上がっていくに違いない。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)