マンチェスターUの指揮官を解任され、現在はスペインのRソシエダードを率いているデービッド・モイズ監督(51)が、マンUの食堂からポテトチップスを排除していたことが分かった。

 英ガーディアン紙(電子版)が「フォー・フォー・トゥー・マガジン」でのインタビューをもとに報じた。

 モイズ監督はベテランDFファーディナンド(現クイーンズパーク)の自伝の中で「試合前の儀式だった、低脂肪ポテトチップスを食べることを禁止された」と批判されていた。

 インタビューでそれについて聞かれた同監督は「その話は本当だ。私はポテトチップスを禁止した。なぜなら何人かの選手はオーバーウエートで、彼らのダイエットのためにチップスが良いとは思えなかったからだ」と明かしたという。

 さすがにだれが太りすぎだったかは明言しなかったが、コンディションの悪さからいって、ファーディナンドもそのうちの1人だったのかもしれない!?

 モイズ監督は現在、Rソシエダードで指揮を執っているが、食生活に関してはイングランドはスペインから学ぶものがたくさんあると強調している。

 「プレミアリーグは練習場や移動手段などは素晴らしい。でも選手の調整方法や、食事に関してはスペインから学べるものも多い。ここではサラダや新鮮な魚をもっと多く食べるからね」。

 Rソシエダードの本拠地があるサン・セバスティアンの街にはミシュランガイドに載っているレストランも多く、ほんの数ユーロでも素晴らしいタパスを食べることができるという。

 ただ1つだけ、英国人のモイズ監督が愛してやまないものが、スペインにはなかなかないらしい。

 「ここではうまい紅茶に出会うことは難しい。だからアシスタントのマッキンレーにヤカンを持ってこさせたんだ。そうすれば練習後に紅茶を楽しむことができるからね」

 それでも「ダメな子ほどかわいい」という感情からか、モイズ監督がなんだかんだいってスペインでの生活をエンジョイしているようでうれしいと思うのは筆者だけだろうか。

 異国にいても「チップス禁止令」なんていう、どうでもいいことまでネタにされたり、英メディアにもいまだに愛されているようである。