アメリカで設立された動物愛護団体『動物の倫理的扱いを求める人々の会(通称:PETA)』のドイツ支部が先日、「菜食主義者に優しいスタジアムランキング」なるものを発表した。
これは、スタジアム内で購入できる食事にどれだけ肉以外のものがあるか、またその種類の多さなども考慮されており、野菜の軽食は1ポイント、一品料理は3ポイントとして計算されているという。
それでは2014-15シーズンにおけるブンデスリーガ1部の順位を見て頂きたい。
1位:シャルケ(37ポイント)
2位:Bミュンヘン(35ポイント)
2位:ドルトムント(35ポイント)
4位:シュトゥットガルト(17ポイント)
5位:フライブルク(15ポイント)
5位:ブレーメン(15ポイント)
7位:ボルシアMG(14ポイント)
7位:フランクフルト(14ポイント)
7位:ケルン(14ポイント)
10位:ウォルフスブルク(13ポイント)
11位:アウクスブルク(12ポイント)
12位:レバークーゼン(11ポイント)
12位:ハンブルガーSV(11ポイント)
14位:ヘルタ(9ポイント)
14位:パーダーボルン(9ポイント)
14位:マインツ(9ポイント)
17位:ホッフェンハイム(8ポイント)
調査対象外:ハノーバー
2年連続で首位に輝いたシャルケの本拠地フェルティンス・アレーナは、ディップをつけて食べるカリフラワー、野菜バーガー、豆腐の串焼きなど、野菜料理の種類が豊富にあることが特に評価されたとのこと。またシーズン後半戦からは、ブルグルのサラダもメニューに追加され、PETAが同ランキングを開始して以来、37ポイントは歴代最高だという。
ブンデスリーガで最多の24回優勝を誇るBミュンヘンだが、このタイトルレースでは昨シーズンに続いて準優勝に甘んじる結果になった。同クラブのホームスタジアム、アリアンツ・アレーナではトマトスープや、野菜系の前菜を挟んだバゲットが名物として提供されている。
また今シーズンからポレンタ、ファラフェルなど野菜メニューを強化したドルトムントのジグナル・イドゥナ・パークは、昨年の7位から順位を大きく上げ、Bミュンヘンと同じ2位に。そして肉以外のメニューが、フライドポテトとパン数種類しかないホッフェンハイムは、単独最下位となってしまった。
PETAによるとドイツには約100万人のベジタリアンが存在しており、また宗教が異なる移民への理解から、“スタ飯”の種類は今後ますます増加していくものと見られている。