25日に行われた年次総会で7152人の会員中、97.7%の賛成票を獲得し、938日ぶりにBミュンヘンの会長職へ戻ってきたウリ・ヘーネス氏。同氏の名前を呼ぶ大合唱とスタンディングオベーションで壇上に迎えられた際には、「あなた方の期待を満たすために全力を尽くしていくということを、今ここで約束したい」と、声高に宣言した。

 そんな同氏は先月、再びBミュンヘンの会長になることを見越してか、現在抱いている次なるアイデアを明かしている。

 実はヘーネス氏、Bミュンヘン・バスケットボール部門の公式戦にも頻繁に姿を現すほど同競技への愛も深く、「私にとっては趣味以上」であることをたびたび公言してきた。大衆紙「ビルト」によれば、ヘーネス氏は同クラブのバスケ部をさらに盛り上げていくため、今後エキシビジョンマッチを増やしていく意向を持っているという。

 「ミュンヘン空港のスポンサー契約も勝ち取ったし、どこかのチームを招いて、空港の中庭で試合を開催したい。これは1つ目のアイデア。そしてもう1つは、いつか(Bミュンヘン・サッカー部門の本拠地である)アリアンツ・アレーナで6~7万人の観衆を前にバスケの試合を行ってみたい。だがそうなる前に、もう少し(Bミュンヘン・バスケ部門が)強いチームにならなければならないがね」

 ビルト紙によると、ヘーネス氏はNBAのシカゴ・ブルズが大のお気に入り。アリアンツ・アレーナでの大規模な開催となれば、同クラブとの対戦を望んでいるという。

 負傷が癒えず27歳の若さで現役を引退したヘーネス氏は、その後GMとしてBミュンヘンを世界的クラブに成長させるなど、その手腕は間違いなく本物。再び同クラブのトップに戻った今、この壮大な目標を実現させるべく、近いうちに水面下で動き出すかもしれない。