クリスティアーノ・ロナウド(23)が上空から狙われる?

 クラブW杯を中継する日本テレビが、18日のマンチェスターU-G大阪戦で国内サッカー中継で初めて「スパイダーカム」を導入する。上空のカメラを4方向からワイヤでつって、遠隔操作するもの。これまでもピッチ上に張ったワイヤの上を直線的に動くカメラはあったが、すべての地点を真上からとらえられるのは画期的だ。

 高さを自在に変えられるのも特徴で、選手の目線まで降りてくることも可能。試合中はボールがぶつからないように25メートルの高さに固定されるが、試合前後やハーフタイムなどにはC・ロナウドの迫力ある表情がお茶の間に流れるという。操作には高度な技術を要するため、ドイツから機材とともにスタッフも来日した。

 もちろん「ロナウドカメラ」も設置して90分間追い掛けるが、目玉は頭上からのロナウド撮り。80年の第1回トヨタ杯から30年近く「ホスト放送局」として世界に興奮を伝えてきた日本テレビの映像が、今回は220カ国以上に流れる予定だ。笈川真チーフディレクターは「マンチェスターUはダイナミックでスピーディーな攻撃が持ち味。それを余すところなく伝えられると期待しています」と話している。