日本代表DF長友佑都(28)が、所属するインテルミラノでの残留を熱望した。21日、横浜市内で自身がディレクターを務めるサッカースクールのイベントに参加。小学生と一緒にプレーして汗を流した後、今夏以降の去就について問われ「僕はインテルに残りたい。そういう気持ち。素晴らしいクラブでみんなが愛してくれる。こんないいクラブはない」。4年半所属するクラブへの愛着を口にした。

 クラブとの契約はあと1年残しており、来季もプレーすることが基本路線。長友自身、契約延長の話があれば、前向きな姿勢を見せている。一方で欧州のメディアで、内田が所属するドイツ・シャルケやフランスのリールなどへの移籍の可能性が報じられていることには「適当に書いているとは言えないけど、そういうこともある」と一蹴。8月末まで開いている移籍市場で新たな選択肢が浮上することは否定できないが、7月上旬にイタリアへ出発しインテルでの新シーズンをスタートさせる。

 引き分けに終わったW杯2次予選シンガポール戦前に、強い張りを訴えた左臀部(でんぶ)はすでに回復。ただ、今季はけがを繰り返し、欧州移籍後は初めてリーグ戦出場20試合に届かなかった。「オフは温泉でゆっくりしたい。けがをしない体を見つめなおす。睡眠、食事、練習を今までやってきたプラスアルファで考えていきたい」と、心身ともに英気を養う。【栗田成芳】