国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会は25日、ドイツ連盟前会長で2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の組織委員会の副会長を務めたニースバッハ氏に、1年間の活動停止処分を科したと発表した。

 同氏は06年W杯の招致過程で不正の可能性がある行為があったと認識しながらも報告を怠った。ただ、賄賂や汚職には当たらないとされ、処分期間は1年にとどまった。

 ドイツのW杯招致では開催地決定の投票に絡む買収疑惑などが浮上し、同氏は昨年11月にドイツ連盟会長を辞任した。現在はFIFAと欧州連盟(UEFA)で理事を務める。