サウサンプトンで28歳のDF吉田麻也は主将を務め、若手ぞろいのメンバーをまとめて勝利に貢献した。在籍5季目で公式戦では初の大役。「年食ったなあと思う」と笑った。

 圧倒的に試合を優位に進めながら、後半終了間際に決勝点を奪うまで、無得点。「早く点を取ってくれよと、何度も思った」という嫌な展開の中、手をたたいて味方を鼓舞し、声を掛け続けた。「モチベーターであり、苦しい時に先頭に立つのがキャプテン」という理想像を体現した。

 好調を維持し、22日にはプレミアリーグでFW岡崎慎司のレスターと対戦する。「岡ちゃんと戦えたら、イエローカード覚悟で削ります」と口も滑らかだった。