ACミランの日本代表FW本田圭佑(30)が14日(日本時間15日)、ACミランの新オーナーに就任したロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ラックス社代表の中国人新会長リー・ヨンホン氏と初めて対面した。

 リー新会長一行は、ACミランの株主総会が開かれた後、夕方にミラネッロを訪問した。その際、モンテッラ監督とMFモントリーボ、DFアバーテが入り口で迎えた。

 その後、テラスに選手たちが一列に並ぶと、チームマネージャーから新会長に名前が伝えられた。本田はリー新会長らが右から1人、1人、選手と握手していく中、左端に立ち、選手の1番最後に「初めまして」と英語でつぶやいて握手した。

 リー新会長は、フィニンベスト社から買収が決定した際、「我々を信頼してくれたベルルスコーニ会長とフィニンベスト社、それに辛抱強く待ってくれたミランファンたちに感謝する。今日からミランの未来を築き上げていく」と名門の再興を宣言していた。

 15日には、同じミラノをホームとするライバルのインテル・ミラノとのミラノダービーが行われる。インテル・ミラノも16年6月に、中国の家電量販大手で中国スーパーリーグの江蘇蘇寧のオーナーでもある、蘇寧雲商集団が買収されている。通算166回目のミラノダービーは、ともに中国資本に買収された名門が戦う、世界的なダービーマッチという点でも注目が高まっており、収益金は42億ユーロで、セリエAの収益金記録を塗り替えている。(波平千種通信員)