パチューカFW本田圭佑が後期開幕戦でいきなりゴールを決め、全得点に絡む活躍を見せたが、チームはまさかの逆転負けを喫し黒星発進となった。

 前期12位で終わったパチューカは、ホームで同最下位のUNAMと対戦。右サイドで先発した本田はプレースキッカーとして何度かCKをキックしたが、決定機は演出できないでいた。しかし、前半35分、左CKを左足でキックするとニアでグスマンが頭ですらし、ファーでフリーになっていたハラが頭で押し込んで先制点の起点となった。

 さらに同39分、相手セットプレーからのこぼれ球を本田が拾ったカウンターからアギーレがドリブルで駆け上がりグスマンがシュート。これは相手GKにはじかれたが、こぼれ球が中央へ走り込んでいた本田の目の前にバウンド。本田は右足でたたきつけるように押し込み2点目を奪った。ゴール後はスタンドから本田めがけて紙コップが投げ込まれたが、冷静にそれを拾ってピッチ外へ処分し、チームメートと喜びを爆発させた。本田のゴールは10月29日サントス・ラグナ戦以来で、リーグ4得点目。

 しかし、試合はここから押し込まれる展開となり、同ロスタイムに自陣でのパスをカットされたカウンターからFWカスティージョに右足ミドルシュートを決められ1点差で前半を折り返すと、後半開始早々の8分、MFカブレラのゴールを狙ったFKをGKブランコがキャッチできず胸に当ててこぼれたボールを、MFガジャルドに左足で押し込まれて2-2の同点となった。さらに同31分、鮮やかなカウンターからカスティージョに左足で決められ、パチューカは2点リードからの3失点でまさかの逆転を許した。