<スペイン国王杯:Rマドリード2-1バルセロナ>◇決勝◇16日◇バレンシア

 試合終了間際のシュートもポストに嫌われた。

 チームの敗戦を告げる主審の笛がメスタージャに鳴り響くと、欧州CLのAマドリード戦同様にバルセロナFWネイマールは膝から崩れ落ち、顔を上げることが出来なかった。ライバルが優勝を喜んでいる間もクーラーボックスに座り決して顔を上げることはなかった。

 今季のリーガの補強の目玉と呼ばれたネイマールとRマドリードMFベール。シーズン開幕こそ怪我の多かったベールには1億ユーロの価値はないといった批判が突き付けられ、ネイマールには多くの賞賛、チームを救う救世主ともてはやされた。

 だが、シーズン終盤、2人の立場は大きく変わった。何よりも決勝の50メートル独走弾を決めたように、ベールはここまで20得点17アシストと結果を残すが、ネイマールは期待されたほどの得点を決めることが出来なかった。

 バルセロナは11年ぶりの公式戦3連敗。悪夢の1週間で欧州CL、国王杯のタイトルを失っただけでなく、グラナダ戦の敗戦で残されたリーガタイトルも黄信号がともっている。