ブラックバーンやトットナムで活躍した元イングランド代表MFデービッド・ベントリー(29)が、現役を引退することを認めた。同選手が英スカイ紙のインタビューで明かしている。

 2012-13年シーズン限りでトットナムとの契約が終了したベントリー。その後、新天地を探していたものの1年以上所属先が見つからない状況が続いていた。これを受けて、同選手は現役を退くことを決断したようだ。29歳の元イングランド代表MFは、英スカイ紙のインタビューで以下のように語っている。

 「僕はフットボールをやめることにしたんだ。最後にプレーしたのは、1年以上も前だ。そして、これまでとは違う人生を送るという決断に至った。今がフットボールから身を引くのに適当なときだと感じてもいる」。

 「現在、僕には生後3カ月の双子と4歳になる子供がいるし、彼らとの生活に集中したいと思っている。スペインで経営しているレストランにも熱中しているし、いずれはイギリスにも店を開きたいと思っているよ」。

 「僕にとってフットボールは常に楽しいものだった。だけど、ゲームに対する愛情を失ってきているし、以前のようにお金のため、家族が行きたがらない土地に連れて行くのも嫌なんだ。人生は短いものだしね」。

 「(引退という決断)それは自分の人生にとって大きな決断だ。だけど、僕はポジティブに受け入れたい。僕のフットボールキャリアは幸せだったし、後悔の気持ちはないよ」。

 アーセナルの下部組織出身のベントリーは、トップチームでは出場機会に恵まれなかったものの、レンタル先のノリッジやその後移籍したブラックバーンで印象的な活躍を披露。2008年にはブラックバーンからトットナムに1500万ポンドの移籍金で加入したが、思うような出場機会を得ることはできず。いくつかの国内クラブとロシアのロストフなどのクラブを転々と渡り歩いた。

 2007年9月にデビューを果たしたイングランド代表では、その端正なマスクと右足から繰り出される正確なクロスから“デービッド・ベッカムの後継者”と評された時期もあったが、通算7試合の出場にとどまった。【超ワールドサッカー】