<セリエA:ペスカラ0-3インテルミラノ>◇26日◇ペスカラ

 DF長友佑都(25)が所属するインテルミラノは3-0でペスカラに快勝し、3季ぶりの優勝を目指して好発進した。長友は左サイドバックでフル出場、新加入FWカッサーノとの相乗効果もあって、積極的な攻撃参加が光った。MFスナイダーを含め3人はピッチ外でも仲がよく、それがプレーに好影響してくると確信を得ていた。

 長友は試合開始直後から高めのポジションにつけ、左サイドを走り続けた。前半17分、スナイダーからパスを受けて攻め上がり、クロスを放つ。カッサーノがタメをつくってくれるので、攻撃参加の機会が増えた。「一言、やりやすかった。本当に素晴らしい選手だとあらためて思った」と、新加入FWに感謝した。

 一昨季まで所属したDFマテラッツィを通じて、2人は以前からの知り合い。カッサーノは「ユートといると楽しい。今朝は(宿泊ホテルで)僕が彼を起こしに行ったんだ」と明かす。スナイダーとともに自宅も近く「ピッチ外でもよく3人でいる。今度一緒に日本食に行くことになっている」と長友。さらにこの関係が「これからいいコンビネーションに出てくるのでは」と、プレーに生きると確信している。

 ウルグアイ代表DFペレイラの加入で、定位置争いは激化する。もちろん「ビッグクラブなので当たり前のこと」と覚悟済みだが、そんな中だからこそ、仲良しトリオの関係が心強い。カッサーノはこの日、チーム2点目をアシストするなど早くも順応した様子。このトライアングルで勝利を導き続ければ、長友の立場も不動になるはずだ。(波平千種通信員)