陸上男子100メートルと200メートルの世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が200メートルで前人未到の18秒台突入を本気で狙っている。

 ロイター通信によると、練習拠点のキングストンで来年のリオデジャネイロ五輪に向けて練習を既に開始し「本当に19秒を切りたいと思っている」と強い意欲を示した。

 200メートルの世界記録は2009年世界選手権で樹立した19秒19。それから6年が経過し、来年8月には30歳になる。「(18秒台は)大きな目標の1つ。最もタフなものだと思う。条件が整った日に合わせて完璧なレースをするのは難しいだろうから」と認める。その上で「簡単ではないが、個人的にはできると感じる」と自信をのぞかせた。

 ことしは左脚の故障で出遅れていたが、8月の世界選手権で400メートルリレーと合わせて3冠を達成。100メートルでは好調を維持していたジャスティン・ガトリン(米国)を0秒01差ながら退けた。来年の五輪でもガトリンを筆頭に強敵が待ち受ける。「ベストの選手に勝って自分が最も偉大だと証明するのが喜び。(来季は)もっといい状態でシーズンに入るよ」と表情を引き締めた。