陸上男子100メートルで、桐生祥秀(21=東洋大)の9秒台到達はならなかった。

 午前中に行われた予選は3組を走り、向かい風0・3メートルの中、10秒16の1着だった。余力を残す形で臨んだ午後の決勝。満を持してエネルギーを爆発させたが、記録は10秒04(向かい風0・3メートル)で、夢の9秒台突入は持ち越しとなった。

 今季は初戦となる3月のオーストラリア・キャンベラでの国際大会で10秒04をマーク。今月23日の出雲陸上でも10秒08を記録するなど、好調を維持していた。前日の練習後には「期待に応えたい。(9秒台を)そろそろ出しておきたい」と話していただけに、悔しいレースとなった。